錫は高いイオン効果による優れた殺菌・鮮度保持の機能を持っています。
古くから「錫の器に入れた水は腐らない」や「お酒の雑味が抜けておいしくなる」などと言われており、酒器や茶器に使用されてきたのです。
そして、錫はお酒の口当たりをまろやかにすると言われています。
これは、錫とフーゼル油が関係しているようです。
フーゼル油とはアルコールを醸造するときに生成される揮発成分であり、特に日本酒とワインに多いと言われています。
錫はフーゼル油を溶かす作用を持っています。この作用によって日本酒の味がまろやかになると言われているようです。